昨今、結婚指輪をつけない人がじわじわと増えていると聞きます。年代にもよりますが、
ほとんどの夫婦が購入するにもかかわらず、普段からつけている人は少数派、
なんて世代もあるようです。そもそも、この指輪にはどのような意味があるのでしょうか。
パートナーとリングを交換するという習慣は、今から2000年前の古代ローマの時代に始まったと言われています。
リングの円には切れ目も継ぎ目もないことから、「永遠」の意味をもつと考えられていたようです。
これを交換することで、二人が永遠にともに生きていくことの証として、とても大事にされてきたといいます。
このように古くから伝わる伝統があるにもかかわらず、
昨今これを身につけない人が多いのはなぜでしょうか。理由をいくつかご紹介いたします。

理由①
 

仕事の関係上、つけられない


衛生管理の厳しい工場での勤務や、作業着に着替えて勤務する専門職の人などは、
仕事上つけられないというケースが多いようです。勤務中ははずして、
勤務終了後に再び身につけるというのは、なくしそうで怖いし面倒だと考える人もいます。
平日は家に置いておき、休日は身につけようと思っていてもなかなかそうはいかず、
そのまましまいっぱなしになってしまうなんてことも。
これでは少しもったいないような気もします。
一方で、高額の商品を扱うセールスマンや、
ホワイトカラーの職に就く人などは、
逆に指輪をしていることで顧客からの信用を得やすいという理由から、
身につける傾向が強いようです。


理由②
 

水回りの仕事に差し支える


主婦の方に多いのがこの理由です。
毎日の食器洗いやお風呂掃除、雑巾がけなど、水を使用した家事をする際に差し支えがあるとの理由で、
自然とつけなくなっていったというものです。

また、女性の場合、お化粧を落とす際のクレンジングオイルや化粧水などを、
手いっぱいに広げるため、気になるという声もあるようです。
ダイヤが多く入ったデザインの場合などはよごれてしまわないか心配と感じてしまう人もいるようです。
デザインにもよると思いますが、購入時にはこういったことまで想定して選ばなかったのかもしれません。

理由③
 

サイズが合わなくなった


加齢とともに太ってしまったり、また妊娠・出産を経て痩せてしまったりと、
サイズが合わなくなるケースは大いにありえます。
これはどうしようもない事態ですね。長い年月のあいだ体型を一定に保ち続けることは、
思っている以上に難しいことです。
その際、サイズのお直しができるようなアフターケアがついているお店で購入しておくのも一つと得策といえるでしょう。
もしくは、サイズの合わなくなったものは、ファーストリングの記念、二人の宝物としてとっておき、新たに好きなデザインのものを購入する、
という人もいるそうです。宝物が増えるという面では、いいアイディアといえるかもしれません。


理由④ 

そもそもデザインが気に入らない


結婚する二人が、全く同じセンスや好みであるとは限りません。
男性と女性でも好むデザインや流行などが変わってくることもあるでしょう。
その中で双方が気に入ったものを探すのは難しいと感じるカップルも多く、
妥協点を探したり、どちらかが全面的に譲る形で、購入した人も多いようです。

気に入ったデザインでなくては、せっかくの愛の証も身につけようという気が起きなくなりかねません。
具体的にはどのようなポイントで気に入らないと感じているのでしょうか。
「自分のファッションと合わない」「シンプルなデザインすぎてオシャレさに欠ける」
「気に入ったデザインのものに巡り合えなかったからあきらめて購入した」
「夫の趣味の、ごつごつしたデザインのものに合わさせられた」などの意見があがりました。
やはり“二人とも”気に入ったデザインのものを購入するのもポイントかもしれません。




まとめ
結婚指輪をつけない人の本音と理由という、現実的なテーマでコラムをお送りしました。(ジュエリーショップとしては胸が苦しい内容ですが……涙)しかしながら、
こういった現実があるのは事実ですので、その本音と理由を考えることは、これから結婚するカップルにとってもとても大切なことではないかと感じ、掲載してみた次第です。
私達は、2000年も前からつづく「結婚指輪」というものをとても大切なものだと考えております。
夫婦となって初めて二人が交換する、愛の証なのですから。だからこそ、お二人がずっと身につけたいと思える、
また現実的に身につけやすい、デザインや素材のものを選んでほしいと願っています。
これを機に、お二人が満足できる指輪について少しでも考えるきっかけになっていただけたらうれしいです。


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