2016-12-26 18:25

「カタチをオーダーメイドする」ふたりの人生をマリッジリングで表現する意味

マリッジリングは、一生添い遂げることを約束したふたりが身につける「愛の形」です。
近年では、この「愛の形」を自分らしくつくる「オーダーメイド」が人気となっています。
ジュエリーショップで希望を伝え、自分たちの好みのデザインにつくってもらうだけでなく、ワックスで形をつくる段階から自分たちでつくる人も増えています。
既製品をあえて購入せずに、手間をかけてオーダーメイドをする。
そこには、どんな理由があるのでしょうか?

「世界にひとつだけの○○」 アイデンティティの時代に生きるからこその発想 

結婚が決まると時間が足りないくらい忙しく、いろいろなことを考えなくてはなりません。
しかし、その忙しさのなかでも「オーダーメイド」でマリッジリングをつくる人は少なくありません。
なぜ、既製品の指輪で済ませようとしないのでしょうか。
そこには、今の時代背景が原因のひとつだといえます。
ひと昔前の時代、世の中は「右に倣え」の風習が強くありました。
男性が女性にプレゼントをする物にもステータスがあり、周りを見渡せば同じようなものを身につけてる人がたくさんいました。
ティファニーのオープンハートネックレスがそのひとつでしょう。
当時は、女性にプレゼントをするために多くの男性が開店を待つことが話題にもなりました。
同じものを持っているということで、アクセサリーに対しての価値も低くなってしまうのが実情で、リサイクルショップに行けば同じアクセサリーが並んでいることもよくあります。
ふたりの絆がアクセサリーの値段程度もしくはそれ以下になってしまうのかもしれません。

しかし、現代においては世の中も「自分らしさ」を評価される時代となりました。
自分の形をどうありたいか常に考えるのが今の時代に求められる生き方です。
その生き方の選択には「自由」があるので、全てアイデンティティのままに決めることができるのです。
その時代に生きるから故、結婚においても「自分たちらしさ」を求めるのです。
つくられたデザインを組み合わせてオーダーするだけでなく、ワックスの段階から自分で行う。
その作業のひとつひとつに「自分らしさ」を感じるのです。
「世界にひとつだけのマリッジリング」をふたりでつくり、形を表現すること。
それはすでに値段がつけられている既製品とは異なり、誰かがつけた「価格」がありません。
価格がないことで、価値も自分たちでつくることになります。


今の赤い糸の表現方法は、「形も価値も自分たちで選択する時代」といっても過言ではないのかもしれません。
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リングと共に時を刻む 細かい傷が幸せの数

マリッジリングは、「一生にひとつ」と昔からいわれていますが、「ひとつ」だから良いと理由があります。
普段、毎日身につけていると必然と細かい傷がついてきます。
多くの女性は、食事を作る際でもリングを外す事なく過ごしています。
結婚をしたばかりのとき、ふたりの指輪は輝いていて傷ひとつありません。
しかしそんなリングも1年・・2年と時を重ねる毎に細かい傷がついてきます。
それは、ふたりの人生を一緒に歩んでいる証なのです。
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付き合っていたころには感じたことが無かった相手への不満。
付き合っていたことには感じることができた相手の良さ。
結婚をしてこれまでより距離が近くなり、一緒に過ごすなかで感じるお互いのこと。

そういうことをひとつひとつ乗り越えてきたのが「リングの傷」として表されます。
その傷は、いつしか味わいを感じられるようになり傷があるからこそ良いと思えるようにもなるのです。

たくさんの困難を乗り越え、小さな幸せを感じた日々。
それを物語るのがリングの傷なのかもしれません。

「自分たちらしい。」だから変化をさせる
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マリッジリングは、何年も身につけていれば時を感じさせ魅力を感じることができます。
しかし、ただ時を積み重ねることだけが結婚なのでしょうか?


時には、積み重ねてきたことを振り返り、お互いを改めて見つめなおすことが大切です。
今は、気持ちだけでなく再スタートをするひとつとしてリングのリフォームや再購入をするという選択もあります。それで初心に戻ってみる人も少なくありません。
左手の薬指につけてもらったあの日の気持ちをもう一度感じてみましょう。
「今の自分たちらしさ」をリングに込めて新たな気持ちで再スタートをする。
今の時代だから考えられる結婚のスタイルなのかもしれません。
節目にリングをリフォームしたり再購入するのは、一緒に時を重ねた夫婦だからこそ良さがあります。
皺のある手に輝きのある指輪をつけている夫婦をみると、微笑ましく感じます。
自分たちらしさをリングに表現し変化をさせることによって、お互いを見つめなおすだけでなく、周りに「一緒に過ごす時間の魅力」を与えてくれるのです。

形にできないカタチ 相手を大切にする思い
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「愛の形」マリッジリングは、あくまでも結婚した証としてひとつの形に過ぎません。どんなに自分たちらしくつくっても、傷がついてもそれは「形」なのです。
形あるものはいつか壊れてしまいます。

しかし、夫婦には形にできないカタチがあります。
オーダーメイドをしなくても、傷がつかなくてもお互いを大切にする思いこそが「愛のカタチ」なのかもしれません。
「結婚の形をオーダーメイドする」ということは、有形物で形するだけでなく、「無形でも繋がれる絆」を自分たちでつくるということなのです。
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